『駄詩百日』

青ざめた表情で見上げるものは人間だ
空の蒼さをポカンと仰ぎながら
その色はどうにも薄汚いのだ

形を形作る為の呼吸を覚えたが
執着した駅のホームには一言
解らない
と書いてある

始発を待って夢のような朝もやを目指し
不規則なリズムで揺れる汽車に乗り込んだ
背もたれは安堵 吊り革は憤怒か
いや 全く逆だろう

いつか ろくでもない はみだしものは
にーべるんぐのゆびわを ほうりだして
へみんぐうぇいのひあいにむかい ときょうそうでした

言葉の持つ深遠は語れど失せて
何だか見てはいけない物のような夕焼け色だ

どれもが よく
どれもが うっとうしい
稜線に沿って切り取られていく広大な無限は
完全であるが故にたちまち幸福を失うけど
夕焼ける世界において
全ての醜いものは
ああ全て
思いがけない刹那の中で最も美しい
影に
過ぎないけど

青ざめた過去の中で
憤怒という座席に座り
みんな背後を気にしている
そしてそれを語るべき言葉は残らず戯言に落ちるだけだ




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