『不明』

君が眠りにつく前に　もう一度叫んでもいいかい
きしみをあげ　膨れ上がり
感覚は暴走している

満ち溢れ続けたこの船を切り裂いてもいいかい
今度こそ終わりにしてもいいかい
混乱極める叫びを上げてもいいかい

ごちゃごちゃに混ざりあった知覚が喪失に破壊されていく
その道を焼き尽くしてもいいかい
君達を殺しつくしてもいいかい
絶望的な静寂がほしいんだ
寂しさでどうにかなってしまいそうなしじまが

腕を開いて受け入れられるほど強く
何もかもを忘れずにいるほど苦しく
張り裂けるほど　手を伸ばした

君が眠りにつく前に
僕がまた同じ穴に落ち込んでしまう前に
吹き上がっていく過去達を包み込むように

伝えたくはない
全て飲み込んでしまえばいい

今はただ　悲しい
悲しい
僕はここ　貴方はそこ